「最近、生え際が後退してきた…」
「頭のてっぺんが薄くなってきた気がする…」
それ、もしかしたらAGAかもしれませんよ。
今回は、薄毛が気になる方が知りたいAGAの概要や原因について解説します。
脱毛症にも種類があることをご存知ですか?
脱毛症にも種類があることをご存知ですか?
男性の脱毛症は主に3種類。
その中で最も多いのが「男性型脱毛症(AGA)」です。
薄毛に悩む男性の多くは、このAGAといわれています。
他には、皮脂分泌異常による炎症が原因で起こる「脂漏性脱毛症」や自己免疫疾患の一つといわれる「円形脱毛症」があります。
脱毛症の原因が種類によって違うように、治療法もそれぞれ異なります。
「抜け毛が増えた」「髪が薄くなった」という症状だけでは、どの脱毛症なのかわかりません。
早期に治療を開始するためにも、正確な診断を受けることが大切。
勝手に判断せず、まずは専門医に診断してもらうようにしましょう。
そもそもAGAってなに?
「そもそもAGAってなに?」という方のために、まずはAGA(エージーエー)についてご紹介します。
AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で、男性型脱毛症を意味します。
AGAは成人男性にみられる脱毛症で、生え際や頭頂部から、またはその両方の髪が薄くなるのが特徴です。
日本人男性の発症頻度は、20代で約10%、30代で20%、40代で30%、50代以降では40%以上にもなるといわれています。
年齢とともに発症率が高くなりますが、一般的には30歳前後に薄毛の兆候が現れるようです。
AGAは進行性の脱毛症です。放置しておくと、どんどん進行してしまいます。
「最近、朝起きたら枕に髪の毛がいっぱいある」「そういえば、額が広くなってきた気がする」といった兆候を見逃さず、早めに対策するようにしましょう。
参考:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
AGAの原因としてどんなことが考えられる?
AGAの原因としては、どんなことが考えられるのでしょうか?
AGAの主な原因は「男性ホルモン」と「遺伝」といわれていますが、それ以外にもAGAを引き起こす原因はいろいろあると考えられています。
では、AGAの原因となる要素について、順番にみていきましょう。
男性ホルモン
AGAの主な原因は、男性ホルモンです。
「テストステロン」という男性ホルモンが、Ⅱ型5αリダクターゼという酵素によって「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化します。
この「ジヒドロテストステロン」が、髪の毛を作る細胞の「アンドロゲンレセプター」と結合し、髪の毛の成長を抑制してしまいます。
その結果、ヘアサイクルが乱れ、髪が抜けてしまうのです。
遺伝的要因
AGAは遺伝的要因も深く関係しています。
アンドロゲンレセプター遺伝子に異変があると、ジヒドロテストステロンと結合しやすくなることがわかっています。
つまり、男性ホルモンに対する感受性が強くなり、影響を受けやすくなるわけです。
男性ホルモンの影響を受けやすくなると、髪の成長が阻害されやすくなり、結果的に薄毛にもなりやすくなるのです。
男性ホルモンに対する感受性を決める遺伝子はX染色体に存在し、男性はこのX染色体を母親からの遺伝で受け継ぎます。
「母方の親族に薄毛の人がいると、遺伝する可能性が高い」といわれるのは、このためです。
生活習慣
生活習慣もAGAを引き起こす要因になると考えられています。
睡眠不足や睡眠の質の低下は、自律神経の乱れを招き、血行不良の原因となります。
また、偏った食事や不規則な食事が続くと、体に必要な栄養が不足してしまうこともあります。
喫煙や過度の飲酒も、健康に悪影響を及ぼし、血流の悪化を招きます。
頭皮の血行不良や栄養不足は、髪の成長にも影響し、それがAGAにつながるのです。
参考:https://medicalnote.jp/contents/190510-002-WU
AGAの原因としてストレスは関係するの?
AGAの原因としてストレスは関係するのでしょうか?
適度なストレスはあったほうが良いといいますが、強いストレスは心や体に悪影響を及ぼします。
これはAGAに対しても同じです。
強いストレスや継続的なストレスは、AGAの原因になると考えられています。
人はストレスを受けると、交感神経が優位になり、いつでも逃げられる体制を整えようとします。
血管が収縮して血圧が上昇し、鼓動は早くなり、内臓の働きは抑えられます。
逆に、リラックスした状態のときは、副交感神経が優位になり、体を休めて栄養を吸収しようとします。
血管は拡張して血圧が低下し、鼓動も落ち着き、内臓の働きは活発になるのです。
この交感神経と副交感神経がバランス良く働いている状態が、自律神経が整っている理想的な状態です。
しかし、ストレスを受け続けてしまうと、交感神経が優位になる時間が増え、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
自律神経のバランスが崩れた状態が続くと、身体にさまざまな悪影響を及ぼすことは言うまでもありません。
もちろん、ストレスがAGAの直接的な原因とはいえませんが、ストレスが引き金となる可能性は十分あります。
慢性的なストレス状態が血行不良や体調不良を引き起こし、それがAGAにつながることも十分考えられるのです。
参考:http://niki-hp.or.jp/stress1.html
まとめ:AGAってなに?AGAの概要とその原因について
AGAは男性の薄毛で最も多い脱毛症。そして、進行するという特徴があります。
主な原因は男性ホルモンや遺伝ですが、生活習慣や食生活の乱れ、ストレスもAGAの発症に大きく影響すると考えられています。
「もしかして、AGA?」と思ったら、早めに専門医に診断してもらうことが大切です。
それと同時に、生活習慣や食生活を見直してみることをおすすめします。