男女問わず、薄毛になりたくないと思っている方も少なくないでしょう。
薄毛に悩まないためには、若いうちから正しい対策をして薄毛予防に努めることが第一!
しかし、薄毛予防って具体的に何をすればよいのか、なかなかわかりませんよね。
よかれと思ってやっていることが、実はかえって薄毛をまねいてしまうこともあるので、薄毛予防の正しい知識を把握しておく必要があります。
今回は、これだけは押さえておきたい「薄毛予防・対策マニュアル」をご紹介します。
頭皮ケアをしっかりしよう
頭皮は、髪が生える土台となる場所。
健康な髪を生やし成長させるためには、頭皮環境を常によい状態に保つ必要があります。
しかし、食生活やストレス、紫外線、シャンプーなどさまざまな原因によって、頭皮環境は悪化してしまいがち。
頭皮環境の悪化とは、頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌、頭皮の炎症やかゆみ、血行不良、柔軟性の低下などのことです。
頭皮環境が悪化すると、まだ若い年代でも薄毛を引き起こす可能性があるので、注意しなければなりません。
そこで重要になってくるのが、毎日の頭皮ケア。
頭皮ケアの目的には、次のようなものがあります。
・頭皮の血行改善
・頭皮を清潔に保つ
・乾燥や皮脂の過剰分泌を防ぎ、頭皮のバリア機能を正常に保つ
正しい頭皮ケアを継続していくことが、薄毛予防につながります。
では、どんなケアをすればよいのかをこれからご紹介しましょう。
薄毛を予防する正しいシャンプーの仕方を解説
シャンプーは毎日するものなので、間違ったやり方を続けていると頭皮や髪に負担がかかり、頭皮環境の悪化をまねきます。
薄毛予防のために、正しいシャンプーの仕方をポイントごとに解説いたします。
■シャンプー選び
合成界面活性剤を使用した「合成シャンプー」は洗浄力が強いため、皮脂をとりすぎてしまい、頭皮の乾燥や炎症、かゆみ、バリア機能の低下などを引き起こす恐れがあります。
薄毛予防のためには、アミノ酸洗浄成分を使用したアミノ酸シャンプーが最適!
アミノ酸シャンプーは、皮脂をとりすぎることなくマイルドな洗い心地で、髪や頭皮に優しいのが特徴です。
「アミノ酸配合シャンプー」はアミノ酸が配合されているだけで、メインの洗浄成分はアミノ酸ではないので注意してくださいね。
■シャンプー前の下準備
シャンプー前のブラッシングで、髪のもつれやほこりなどをとっておきましょう。
最初に36~38℃くらいのお湯で、地肌をマッサージするように1~2分ほど予洗いします。
■本洗い
シャンプーをつけ過ぎないように注意し、手のひらで泡立ててから指の腹を使ってクルクル円を描くように地肌を洗います。
濡れた髪はキューティクルが開いており、摩擦などで傷みやすくなっているので、髪をゴシゴシこすらないように気をつけてくださいね。
■すすぎ
シャンプーの後は、時間をかけてしっかりすすぎましょう。
すすぎが不十分でシャンプーが残ると、頭皮の炎症やかゆみを引き起こすことがあります。
■コンディショナー・トリートメント
どちらも地肌につけるのではなく、髪につけるようにしましょう。
地肌につけると、頭皮のべたつきや毛穴の詰まりなどの原因になります。
■タオルドライ
ゴシゴシこすると、キューティクルが傷ついてしまうので注意!
髪をタオルで挟んで、ポンポンと軽く叩くように拭きます。
■ドライヤー
シャンプー後は開いてしまったキューティクルを閉じるために、必ずドライヤーで乾かしてから寝ましょう。
風は上からあてるようにし、最後は冷風で乾かすとツヤが出ます。
薄毛予防の為には生活習慣を見直す事が大切
薄毛の種類にかかわらず、薄毛予防のために必要不可欠なのが「生活習慣の見直し」です。
食生活、睡眠、運動、喫煙、飲酒の5つの項目を見直してみましょう。
とくに重視すべきなのが、「髪の原料となる栄養素の摂取=食生活」です。
体内で髪の主成分「ケラチン」を合成するためには、たんぱく質・亜鉛・ビタミンB6が必要なので、積極的に摂りましょう。
その他にも、頭皮を整える、血行を促進する、頭皮の柔軟性を高める、髪にコシをもたらすなどの効果のあるビタミン類も意識して摂りたいところ。
食事から栄養をとることが基本ですが、難しい場合はサプリなどを利用してみるのもおすすめです。
薄毛の予防にしっかり睡眠をとること!
髪の生育に重要な役割をはたしているのが、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」。
成長ホルモンには頭皮のダメージを修復したり、毛母細胞を活性化し髪の生育を促進したりする働きがあります。
成長ホルモンは、眠り始めてから最初の3時間に、最も分泌量が増えると言われています。
3時間以上続けて熟睡できるように睡眠環境を整えたり、寝る前のスマホやパソコンの使用を控えたりするように心がけましょう。
薄毛を予防するために禁煙しよう
喫煙が薄毛の原因になる理由は、次の2つ。
■血行不良になる
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、血行不良を引き起こします。
頭皮が血行不良になると栄養と酸素が行きわたらなくなるため、髪の生育に支障が出ます。
■活性酸素が増える
喫煙すると体内に活性酸素が大量に発生し、頭皮や細胞の老化をまねきます。
また、活性酸素を除去するためにビタミンCをはじめとする大量の栄養素が消費され、髪に必要な栄養が不足してしまいます。
タバコは百害あって一利なしと言われますが、それは髪も同じ。
薄毛予防と健康のためにも、ぜひ禁煙しましょう。
適度な運動で薄毛を予防
血流の良し悪しは、髪の生育に大きな影響を与えます。
なぜなら、髪を作るために必要な栄養と酸素を毛根まで運んでくれるのは血液だから。
血流が悪くなると細胞分裂に必要な栄養と酸素の運搬が滞るため、髪が十分に成長できずにやせ細ったり、新しい髪を作れなくなったりするのです。
そこでおすすめなのが、適度な運動です。
運動には血行促進効果があり、髪の生育をサポートしてくれます。
薄毛予防におすすめの運動は、ウォーキングやジョギング、サイクリング、ストレッチなどの有酸素運動。
毎日は無理なら週に3~4回程度でもよいので、できる範囲で運動してみましょう。
血流を良くして薄毛を予防
血流を良くするために効果的なのが、頭皮マッサージです。
薄毛の人の頭皮を触ると、血行不良のために硬くなっていることが多いのです。
頭皮マッサージは硬くなった頭皮をほぐして柔軟性を高め、血行を促進する効果が期待できます。
頭皮マッサージをするときは、次の点に注意して行いましょう。
■シャンプー前がベスト
体が温まって血流がよくなるバスタイムは、頭皮マッサージに最適です。
シャンプーをする前に行いましょう。
■頭皮を動かす
頭皮を動かすようにして、凝り固まった頭皮を指の腹で優しくほぐしてください。
円を描くようにマッサージしたり、頭皮を上にぐっと持ち上げ5秒ほどキープしては手を離したりします。
週1くらいで、頭皮マッサージ用のオイルを使用してみるのもおすすめ!
■ツボ押しもプラス
薄毛予防によい「百会」のツボも押してみましょう。
頭の中心を通る線と両耳の穴を結んだ線が交わる、少しへこんだところが百会です。
普段姿勢が悪くなっていませんか?
血行不良を起こす一因となっているのが、「悪い姿勢」です。
無意識のうちに猫背になっていたり、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいたりしませんか?
姿勢が悪いと肩こりや首こりを引き起こし、頭皮の血行不良をまねきます。
姿勢を改善するには、普段から自分の姿勢を意識することが大切。
とくにスマホを操作しているときは猫背になりやすいので、注意しましょう。
また、長時間同じ姿勢でいるときは、適度な休憩をとりストレッチで首や肩、背中をほぐすように心がけてくださいね。
薄毛が気になるならクリニックに通うのもひとつの手
薄毛は予防に努めるのが第一ですが、もしも薄毛になってしまった場合は放っておいてはいけません。
薄毛を放置して進行することはあっても、自然に治ることはほとんどないからです。
そんなときは、早めに専門家に相談することをおすすめします。
ある程度薄毛が進行してしまってからクリニック等に行っても、薄毛がよくなる可能性も低くなりますし、改善にかかる時間もそれだけ長くなってしまいます。
薄毛の相談は、病院の皮膚科やクリニック、薄毛の専門院などで可能です。
薄毛の進行を抑え改善するために、少しでも気になるときは早めに相談してみましょう。
まとめ
薄毛になりたくないなら、若いうちから薄毛予防を始めることが大切。
適切な頭皮ケアによって頭皮環境を整え、髪の生育によい環境を保ちましょう。
正しい方法でシャンプーをする、生活習慣を見直す、運動や頭皮マッサージで血行を改善する、禁煙する、栄養バランスを考えた食事を摂るなどの対策が有効です。
健やかな髪を維持できるように、しっかり対策をして薄毛予防に努めてくださいね。